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Mr.Children 「重力と呼吸」レビュー

やべぇ12月やん!

どうも。今回は本ブログ開設後初となるCDレビューをしたいと思います。

今回はMr.Childrenの19枚目となるオリジナルアルバム「重力と呼吸」をレビューしていきます。

 

 

 

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概要

前作「REFLECTION」から3年4ヶ月ぶりとなるリリースとなった本作は、前年のデビュー25周年を迎えたMr.Childrenの「今」が詰まっている作品といっても過言ではない。

 

前作は、全23曲収録の通常のCD+DVDの{Drip}とUSB付きがセットになった{Naked}とそこから厳選された14曲がCDに収録される{Drip}でリリースされるなど大容量だったのに対し、本作は通常盤1形態で全10曲収録というコンパクトな構成となっている。

 

シングルとしてリリースされている「himawari」(CD、配信)、「here comes mylove」(配信のみ)やタイアップとしてすでに発表されていた「SINGLES」、前年にデモ音源がCMに採用されていた楽曲の完成形「皮膚呼吸」が収録されているが、2017年1月にCDシングルとしてリリースされた「ヒカリノアトリエ」、「himawari」のカップリング曲「忙しい僕ら」、2016年・2017年に行われたホールツアーで披露された「お伽話」「こころ」は未収録となった。

 収録内容・楽曲紹介・感想

1.Your Song

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アルバムリード曲でミドルテンポなナンバー。

当初、聴いたのは、9月20日、このアルバムの全貌が解禁され、同時にMVのショートバージョンが解禁された時だ。

その時は、キャッチ―とは思えないものの、惹きつけられる曲。

少し哀愁の感じられる曲だと感じた。

歌詞もアルバムの中では王道的ではある。

2.海にて、心は裸になりたがる

これまでになかったミスチルにしては珍しい感じのロックナンバー。

例えが悪いけどインディーズバンドにありそうなサウンド

歌詞は現代風刺となっている。

この曲を聴いて思ったのはかなり爽やかで、自分はまだ運転免許を取得していないが、これ、ドライブで聞いたら最高なのではと思った。

ライブ映えもすごそう(僕は残念ながらツアーはずれてしまったが)

3.SINGLES

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テレビ朝日系ドラマ「ハゲタカ」主題歌。

楽曲は発表されていたが、音源化は本作が初である。

疾走感あふれるポップロックな印象ではあるが、シリアスさも感じ取られるサウンド

歌詞はタイトル「SINGLES=独り」から読み取れるように失恋ソングであり、やや未練もありつつ、自分らしく進もうと決心しているリリックと解釈している。

この曲を初めて聞いたとき「fantasy」(「REFLECTION」収録)や「東京」(「SUPERMARKET FANTASY」収録)などに似ているなと思ったが、聴いていくと新鮮な雰囲気も感じられ、この曲もライブでかなり盛り上がるなと思った。

4.here comes my love

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フジテレビ系ドラマ「隣の家族は青く見える」主題歌。

配信限定でリリースされ本作で初めてCD化された。

ラブバラードとなっており、イントロはピアノから始まるが、本曲はバンドサウンドが強く、小林武史プロデュース期のようなストリング強めな感じではない。

間奏にはギターソロもある。

リリース時かなりヘビロテするほどハマり、「やっぱミスチルすげぇ」と痛感させられた覚えがある。(語彙力)

後ろ向きな場面も前向きのようにとらえてる歌詞も(特にサビ)好きだ。

「泳いでいこう」って新しいかもな。

5.箱庭

華やかブラスの効いたサウンドと裏腹にかなりグロデスクにも感じられてしまう歌詞が特徴。

この曲も失恋ソングである。

歌詞の世界観は憎悪のように思いつつ、分かれた相手を気になっているような内容だと思う。

明るいメロディに暗く悲しい歌詞を載せるのは桜井さんらしいと思った。

6.addiction

ブラスとピアノ、バンドサウンドがうまく調和している。個人的にロキノン系に括られるバンドにありそうと感じた。

タイトルの和訳は「依存」や「中毒」という意味である。

歌詞も薬物か何かに依存して抜け出せなくなった主人公の曲とされている。

サビの「more more more」はかなり印象的であり、そこに限らず、ここまでダークにも感じられる曲は久々だと思うのでこの曲は本作でもかなり好印象だ。

7.day by day(愛犬クルの物語)

ポップでキャッチ―なメロディが特徴。

子供に恵まれなかった夫婦と彼が飼うことになった犬を題材にした曲であるが、途中で妻が死ぬ描写が歌詞に含まれているため、「箱庭」同様この曲も明るいサウンドに反して、重い歌詞の曲である。

にしてもサビの「day by day」の部分がかなりエモく、爽快感があるし、やはりキャッチ―なので本作を初めて聞いた際に気に入ったのはこの曲だった覚えがある。

8.秋がくれた切符

本作で一番シンプルなバラードナンバー

ミスチルの曲でここまで季節を明確にした曲も珍しいなと思った。

これは銀杏並木の中、コンビニのコーヒー片手に聞きたいなと思った。コーヒー苦手だけど。

9.himawari

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映画『君の膵臓をたべたい』主題歌。

37枚目シングルとしてリリースされているが、新録されている。

ストリングスの優しさとバンドサウンドの強さが両立している。

歌詞はタイアップの作品の影響もあってか「死」を連想するものとなっている。

「himawari」というタイトルの通り、近年の彼らの楽曲に多い優しい感じの曲なのかと思ったが、「君の膵臓を食べたい」の予告でこの曲が解禁されたとき、かなり衝撃を受けることとなった。

そして、CDリリースされた際、この曲を聴いた時、更に衝撃を受けた。

優しくて強い、ピュアだけどハード。言い表すのは難しいが、この曲は新たなジャンルの楽曲を作ったと思う。

その衝撃は今もなお、感じられる。

10.皮膚呼吸

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バンドサウンドとピアノのサウンドが中心のミディアムナンバー。

もともと、NTTドコモ25周年キャンペーンのCMでDEMOとして公開された。

上記の動画がこの曲のである。

そしてCMで使用されている部分はBメロに登場する。歌詞も変わっている。

サビの英語詩は桜井和寿本人ではなくケン・マスイ氏が手掛けている。

この曲もかなり衝撃を受けた。曲調もアレンジも新鮮だし、英語詞も何もかもがこれまでにないなと感じた。

この曲もお気に入りの一つである。最後に持ってきたのは正解だった。

 

 最後に

というわけで、下手ではございますが、書き表してみました。

 

このアルバムの詳細発表前は過去作の「深海」ほどではないものの、結構暗めのアルバムなのではないかと思っていたが、蓋を開けてみれば、暗い曲はあるが、全体を通せば、特別暗い訳てもなく、想像以上に明るいが、少し重苦しい印象のアルバムかなと思った。

 

評価(5点満点)

1.Your Song 4

2.海にて、心は裸になりたがる 4

3.SINGLES 4.5

4.here comes my love 5

5.箱庭 3

6.addiction 4

7.day by day(愛犬クルの物語) 4

8.秋がくれた切符 3

9.himawari 5

10.皮膚呼吸 5